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最近健診で血圧が高いといわれた。

高血圧という言葉は誰でも知っている言葉とは思います。 高血圧を放置すると全身の血管に動脈硬化が進展し、脳、心臓、腎臓などの臓器に障害が起こります。
高血圧の治療は単に血圧を下げるだけではなくその臓器障害を抑えるのが目的です。 たかが血圧の薬とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、その患者様にとっての最適な降圧薬は十人十色です。 自分に最もあったお薬を使うことが大切です。

最近”どうき”がする(心臓がどきどきする)

外来にいらした患者様に”どうき”がすることがありませんか?と尋ねると”どうき”って何ですかと時々聞かれます。 ”どうき”とは心臓の鼓動を普段より強くまたは早く感じることです。わかりやすく表現すると心臓がどきどきすることです(山形では胸がトカトカすると表現する方もいます)。
このような症状の方はまず不整脈が考えられます。不整脈は健診でおこなうような、通常の心電図では診断がつかない場合も多いので24時間心電図検査を記録し診断をつけることが大切です。 その他、動悸がする疾患としては貧血や内分泌系の病気(ホルモンの異常)などが考えられますので血液検査も必要です。

最近胸が痛む、胸が苦しい

胸が痛む原因となる病気は様々ですが、やはり一番注意しなければいけないのが、狭心症心筋梗塞です。
これらの病気は放っておくと突然死にもつながる重大な病気です。特に狭心症は通常の健診で記録するような心電図では診断がつかないことがほとんどです。
発作がおきた時の心電図を記録するのが一番ですが、狭心症の場合は心電図をとる前に発作が治まるのがほとんどです。
そのような場合には運動負荷心電図24時間心電図といった検査で診断を行います。
また糖尿病患者様の中には痛みを感じる神経が鈍っている患者様もいるので、発作時に何の症状もない無症候性(無症状性)の狭心症や心筋梗塞の方もいるので注意が必要です。

最近息苦しい(息切れがする)

息苦しさを症状とする病気も様々です。一般的に、息苦しいというと肺の病気を思い浮かべる方も多いと思います。
確かに肺の病気で呼吸困難になることも少なくありませんが、心臓のポンプとしての機能が落ちてしまった心不全といった状態の可能性も考えなければいけません。
心不全は重症化すると激しい呼吸困難におちいり生命にもかかわる場合もあります。その兆候を早期発見するには胸部レントゲン検査を撮ったり、心エコー検査で心臓の血液を押し出す力や、心臓の弾力性を診ておくことが重要です。
特に高血圧症の患者様は、長年にわたり心臓に圧力がかかり、心臓の弾力性が失われて心不全へ移行することがあります。 高血圧の患者様は単に血圧の数字をみるだけではなく心臓合併症の検査も重要です。

最近めまいがする、最近ふらつく

めまいやふらつきというと貧血を思い浮かべるかたも多いかと思います。
貧血が急激に起こった場合は別として、めまいやふらつきが貧血で起こることはむしろまれです。
その他、頭の病気を心配する方もいるとは思います。確かに頭の病気も重要です。ただ頭の病気以外に忘れていけないのが心臓の病気です。
心臓は1分間に60-80/分では拍動しますが、一過性に心臓がおやすみしてしまったり、極端に心拍が早くなると、脳の血流が一過性に足りなくなりめまいやふらつきがします。
このような場合は通常の検査では診断がつきづらいのも現状です。このような症状がある場合は24時間心電図検査により心臓由来のめまい(ふらつき)の診断がつくこともあります。
めまいやふらつきの性質にもよりますが、このような症状があっても原因がなかなかわからない方は一度24時間心電図検査をうけることも必要です。

最近健診でコレステロール値が高いといわれた。

健診の結果が出た後にいつも話題になるのがコレステロールや血糖値の話題です。
このコレステロール値ですが、健診でも単に話題のネタのためにチェックしているわけではありません。
最近はテレビでも盛んに取り上げられるようになりましたが、動脈硬化の元凶です。
特に悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロールが、動脈の壁に入り込みそこで炎症が起こって瘤ができてしまいます。これが動脈硬化です。
この瘤が破れてしまうと血液がそれに反応して血栓(かさぶたのようなもの)を作ってしまいます。
その血栓により血流が遮断された状態を梗塞といいます。